物語を通して話す
登場人物を通して、怒り、恐れ、待つこと、失望について話す
物語を使えば、「あなたはどうしたの?」と切り出すのではなく、ページの中にある何かを通して感情について話し合うことができます。子どもは、驚いたうさぎや、がっかりした雲、怖がる男の子について話しながら、自分自身の経験からは少し距離を保つことができます。目的は、登場人物を使って感情を「教え込む」ことではありません。正当な気持ちと、その後に続く行動とを、気づき、名づけ、切り分けることです。

名前をつける前に観察する
判断を交えずに始めましょう。「この子のこぶしはぎゅっと握られていて、眉毛が下がっているね」というように。それから「どんな気持ちだと思う?」と聞いてみます。子どもは、怒っている、怖がっている、すごく集中している、などと言うかもしれません。それぞれの答えは絵や筋書きの中の根拠に立ち戻ることができ、大人はあらかじめ用意した感情の言葉をすぐに明かす必要はありません。
ユニセフは、遊び心のある表情、気持ちに名前をつけること、本の中に感情を見つけることを勧めています。こうした取り組みは、漠然とした「嫌な気持ち」を、がっかり、心配、寂しい、いら立ちといった言葉へと広げてくれます。言葉は一歩ずつ加えていき、読み聞かせを語彙ドリルにしないよう、子どもに合ったものにしましょう。
気持ちと行動を切り分ける
登場人物が叫んだり、押したり、逃げ出したりしたときは、すべての行動を認めることなく気持ちを認めましょう。「怒ってもいいけど、押すと痛いよね。他にどんなことができそう?」というように。子どもは、自分の気持ちが間違っていると思うことと、安全のための境界線が間違っていると思うことの、どちらかを選ぶ必要はありません。
2つか3つの代わりの方法を一緒に探ってみましょう。立ち止まって深呼吸する、距離を求める、「いや」と言う、大人に助けを求める、落ち着いた後に関係を修復する、などです。まずは登場人物にこれらの選択肢を試させてあげましょう。子どもは、これから先いつも完璧にふるまうと約束する必要はありません。
- 怒り:体にどんなサインが表れる?
- 恐れ:何があれば安心できそう?
- 待つこと:その間、登場人物には何ができる?
- 失望:最初の計画がうまくいかなかった後、何を変えられる?
教訓を引き出すのではなく、意味に耳を傾ける
子どもが「この登場人物には怒る理由が十分ある」と言ったら、「でも許すべきだよ」と急いで言わないでください。まずは受け止めましょう。「不公平に扱われたと思ったんだね」というように。子どもは、大人が想定していた教訓とは違う、境界線や安全、正義についての問いを見ているのかもしれません。
役に立つ問いは、教訓で終わる必要はありません。「この子は誰かに何をしてほしいと思っている?」「そばに静かに座っている友達がいたら助けになるかな?」と聞いてみましょう。子どもが筋書きを現実の生活と結びつけたら、解決策に飛びつく前に、聞いてほしいのか、アイデアがほしいのか、行動してほしいのかを尋ねてみましょう。
やめるべきとき、助けを求めるべきときを知る
物語によって子どもが緊張したり、耳をふさいだり、絵から目をそらしたり、やめてと言ったりしたら、やめて、距離を決めるのは自分自身だと確認してあげましょう。本を、恐怖に無理やり触れさせたり、打ち明け話を強要したりするために使うべきではありません。後で戻るかどうかは自由です。
物語は会話のきっかけにはなりますが、セラピーではありません。子どもが危害や安全の欠如、持続的で強い苦痛について語る場合は、落ち着いて耳を傾け、安全を守り、適切な専門家や機関に連絡してください。この記事は一般的な教育情報のみを提供するものです。
気持ちについて話し合える物語
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参考文献
- Learning About Emotions Through Play — UNICEF Serbia
- Positive parenting tips for babies and children ages 0–5 — UNICEF East Asia and Pacific (2026)
- Literacy Promotion: An Essential Component of Primary Care Pediatric Practice — American Academy of Pediatrics (2024)